毎晩行なわれております「栗矢の無礼講」も始まってから早いもので1週間が過ぎました。栗矢神社にお出でいただいた方も合計で700人を越えました。秋の豊穣を祝うこのお祭りに参加されて、「こんな経験は生まれて初めてだ。」と、おっしゃって喜ばれてお帰りなるお客様の様子を見ながら、本当に私たちも嬉しく思えます。
自然や人に感謝するお祭りがこの無礼講ですが、栗矢神社にはお客様が気持ちよくお祭りに参加していただけるように、いろいろな工夫などがされています。
無礼講の準備はお祭りの始まる1時間30分前から、栗矢地区の氏子の皆さんと昼神温泉の人たちによって行なわれます。神社の境内を掃いたり、お客様方が上がる拝殿にお神酒や神餅を用意したりします。お餅はいしだの長田板長の手作りです。椅子を並べたり、神社全体に照明を当てたりします。
神官の方と一緒に儀式の段取りを確認したり、迎え太鼓の準備などして、最後に神社に手を合わせて「今日もよろしくお願いします」と、関係者一同で手を合わせます。
照明で参道は照らされているのですが、ご年配の方や小さなお子様が怪我をしてはいけないと、神社の境内には栗矢地区の方々が手作りしてくださった「青竹のロウソク」に灯がともるといよいよお客様方を迎える準備が完成です。
毎晩、これが繰り返されています。
司会の方が栗矢の無礼講の締めくくりとして「この神社から帰るとき、ちょっとだけ優しい気持ちになって帰っていただけたら嬉しく思います」と言います。この神社にはこの儀式が始まる前から、もうすでにとても優しい空気が充満している気がします。
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