石苔亭いしだの玄関の脇には、樹齢800年とも言われる欅の木があります。この欅の木の根元をよく見ますと、地面からせり上がった根に石が絡み付いており、まるで石を抱いているように見えることから、昔から「石抱きの欅」と呼ばれ、この旅館の御神木として大切にされています。
この旅館が建てられた時に、南アルプスの山奥からこの欅の木は運ばれてやって来ました。はじめの内はなかなか根付かず、半分枯れかかったこともあったようですが、なんとかこの地に根を下ろし、今でも私たちを見守っていてくれています。
今日、なにげなく欅の木を見ていますと、木の幹を登っているカミキリムシを見つけました。若旦那が「ゴマダラカミキリ」という名前だと教えてくれました。欅の木肌はとくにつかまるところがないので登りにくそうでした。
いろんな命を育んでくれている石苔亭いしだの「石抱きの欅」どうぞ、旅館のそばをお立ち寄りの際には、玄関から入って見ていってください。
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