石苔亭いしだのお花を見ていただいている唐木さち先生のご自宅まで行ってきました。唐木先生のご自宅には、野の花に囲まれたといいますか、野の花に埋もれている・・・と言った方がふさわしいような、とっても幸せな庭園があります。
門から玄関までの短いアプローチの間にも、いろんな野の花が私達訪問者のほうにみんな顔を向けてくれて、いらっしゃいと言ってくれているような気になります。その季節ごとに表情を変える唐木先生の庭は、来る度ごとに新鮮な感動を与えてくれます。
唐木先生とお話をさせていただいている中で、昔、自動車関連会社の父親と旅館の女将であった両親を持つプレッシャーで、なかなか自分らしさを出せなかった話をさせていただいた時、唐木先生からこんなお話をいただきました。
「野の花を自然から切り取って活けようとするとき、なるべく土の記憶を忘れさえてあげることが大切。野の花にハサミを入れたときから、その花は別の生き方をはじめる。その人生を精一杯生かしてあげることこそが、その花が本当に生きるということになると思って私は野の花を活けています。」
唐木先生は野の花の姿から、私に昔や環境に縛られていてはいけない。自分自身の生かすのは自分自身だということを教えてくれました。
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