年末のテレビで松田聖子さんの密着が放映されていました。聖子ちゃんと言えば私たちの時代のアイドルです。「結婚してもなおアイドルとして歌を歌い続けた唯一の人」そして、「子育てと仕事をする女性として輝いている人」として紹介されていました。同じ世代の女性達が「何故、松田聖子を支持するのか?」
私は結婚前の聖子ちゃんはともかく、結婚後の聖子ちゃんをテレビで見ていた頃、個人的にはあまり好きではありませんでした。出産後しばらくして歌手に復帰し、しばらくした頃の聖子ちゃんの顔の表情が少しケバケバしく感じられ、どこか鋭く、キツイ目つきになったように感じたのです。スキャンダルにあれだけ取り上げられたのですから、仕方が無かったとも思いますが、スキャンダルの内容よりも本人の写真の印象から感じる取るところでした。しかししばらくして、あれだけバッシングを受けてもなお、年甲斐も無くアイドルのうを歌い続けている聖子ちゃんに一目置くようになり、尊敬すらするようになったのは自分が30歳を目前にする頃だったと思います。
今回テレビの取材の対象となった女性の皆さんと私はまったく同じです。聖子ちゃんの生き方と自分の生き方を重ね、比較し、励まされる部分を感じるようになっていました。女性も男性も同じような悩みは持っているのでしょうが、なかなか自分の人生理想どおりにはいきません。聖子ちゃんだって、今過去を振り返れば「こうだった、ああだった、だから今があり、それでよかった」といえますが、真っ只中にいた頃はきっと「本当にこれでいいのか?」と不安になったり、右往左往して思い悩んできた道のはずです。
松田聖子の番組を見ながら、聖子ちゃんのようにいかない自分自身ではありますが、一つの道しるべのような励みをいただきました。大切なのはきっと、自分の選択に誇りをもち、心の笑顔を持つことというのが私なりの解釈です。意地と誇りを勘違いしないこと。
私はそろそろ人生の折り返し地点です。この先の自分の生き方がとても気になる頃を迎えるようになりました。満足のラインというのはいったいどこにあるのでしょうね。
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