今年の8月1日で能舞台で毎晩行なわれている「紫宸殿の宴」は6年目に入りました。毎年恒例の夏祭りでの野外公演も好評のうちに終わりました。
この秋、「紫宸殿の宴」は新しい可能性に向かって動き出します。
春に行なった村の五穀豊穣・里人の無病息災を願ったお祭り「園原の早座祭り〜さくらまつり〜」と対になる秋の祭典として「栗矢の無礼講〜ぶれいこう〜」と銘打った秋の収穫祭を、1ヶ月のロングランで行ないます。
一般的に「無礼講」というのは、上司と部下の垣根を取り払って酒を飲み交わすなどの二次会的な意味合いで使われていますが、本当の意味は、祭事が終わった後、神様が神殿に人間を上げてくださり、神様と同じものを人間が口にすることができる儀式のことを言うそうです。
今年の秋には、地元の神社境内を舞台として、この「無礼講」の儀式をこの阿智村にて再現します。地元の獅子舞・和太鼓・語り部に加え、今年、早座祭りで復曲された狂言「木賊」も素狂言として披露されます。伝統芸能の奉納が終わった後、ご参加いただいたお客様方には神殿に上がっていただき、神様からいただいたお神酒と神餅を召し上がっていただきます。
通常ですと宴八人衆の皆様方による「紫宸殿の宴」ですが、9月1日〜30日までは、秋の名月を見上げながらの野外での「紫宸殿の宴」となりますので、どうぞこの機会にこれまでとは趣の違った「紫宸殿の宴by栗矢の無礼講」でお楽しみくださいませ。
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