前回に補足致しまして、石苔亭いしだのしつらえをご紹介いたします。現在、石苔亭いしだは「能狂言/山野草/料理」の3本柱をコンセプトにテーマ造りを始めています。
本日は客室につけられた名前について紹介を致します。
石苔亭いしだは客室が4タイプに区切られています。
<以前> 式部庵:シキブアン ⇒ <現在> 結城:ユウキ
宇治十帖:ウジジュウジョウ ⇒ 坂戸:サカド
源氏庵:ゲンジアン ⇒ 外山:トビ
花散る里:ハナチルサト ⇒ 円満井:エンマイ
エリアごと以上のような名前へと変更になりました。
以前つけられていた名前は「源氏物語」から抜粋した物です。能舞台が出来た頃、能と関係深いものを考えて命名いたしました。現代のお能には「源氏物語」を題材とした演目が増えてきているという理由と園原の土地(昼神温泉のある土地)には源氏物語ゆかりの「帚木」が所在するという理由から「能=源氏物語」と女将が思いついた名前です。しかし、一般にはなかなか解りづらかったようです。
そこで、今回は能舞台の利用頻度が増え、石苔亭いしだとも縁深くなった狂言をドーンと1本柱に添え命名も考えることとなりました。現在つけられた名前は、昔能の鑑賞に使われていた「○○座」という「座」の名前だそうです。これは千三郎先生に教えていただきました。
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