「星のや 軽井沢」へ宿泊して参りました。女将の時代には何度となくお世話になっていたようで、女将からはよくお名前を聞いていました。その為か、今回リゾート開発されご活躍されている様子をテレビで見るたびに「一度行ってみたい」と思っていました。
周りの情報から「星のや」をイメージしていた様子は大体同じでした。ただ、想像の中での施設と実際に目の前にした時とでは、スケールの大きさに思わずため息が出てしまいます。「軽井沢にあって軽井沢ではない」という感じです。その様子を感じながら「私は?」どう感じ、どう考えるのか?とても興味深く一晩を過ごしてまいりました。
少しの時間しか滞在できませんでしたが、久しぶりに同じ業界の他社施設を体験し、自分自身を振り返る良い刺激になりました。自分は、何を好み、何を好まないと感じるのか。そして今の石苔亭いしだの強みと弱みは何か、本当にそこは弱みなのか?強みだったのか?私たちだったらどこに魅力を作ってゆくか?そんな話で若旦那と夜まで語りました。
こうした石苔亭いしだの商品開発とは別に、単純に「これいいナー」と感じたのは写真の湯張りです。このボタンを押すと、客室の浴槽にお湯が自動的に溜まるのです。考えてみたらシティーホテルなどではずいぶん前から当たり前のようにありますよね。こうしたところは今後の参考にしてゆきたいと思います。
軽井沢という魅力を捕らえ、「星のや」 ができること、やりたいことがあるように、下伊那郡の阿智村にある「石苔亭いしだ」だからこそ出来ること、伝えたいことがもっともっとあるはずです。「日本の温泉旅館」という原点を一本の柱として、もっともっと可能性を広げ楽しんでみたいと思います。
強みや弱みは、お客様のプロファイリングによって変化しますよね。 プロファイリングに対して、営業、構築、もてなし、などが同様のベクトルに揃うことが効率化になるのではないでしょうか?
投稿情報: 沼倉 勉 | 2007年5 月21日 (月) 23:00
田舎に住んでいる私たちが「ここはなにもないところ」だと日々感じていることと、都会のお客様が「なにもないところだから田舎に来るんだ」と思っていただけることとのギャップにどう対応していけばいいかが、今、私たち田舎に住んでいる者が深く考えなければならないことだと思います。田舎に都会のようなビルや大きな道を通すことが決していいことだとは思いません。今、この地に足を運んでくださっている方々が、何を求めて何を感じたくて来てくださっているのかをしっかり見聞きすることから始めたいと思います。時にお客様の期待を裏切って感動を与えるということもあるとは思いますが、こちらが面白いと思うことが決して相手にとって心地いいものとは限らないこともあります。弱みは強みとなることもありますし、その逆のケースもありますね。大切なのは自分の身の丈をしっかり把握した上で、お客様の声に耳を傾けながら提案していけることがないか探っていくことだと思います。
投稿情報: 若旦那 | 2007年5 月22日 (火) 23:00
わたしも含め、多くは「知らないということ」を知らずに、知っている僅かの範囲で考えようとしてしまいます。 多くの人や事柄や体験から、少しずつ知らないことに気づき、学び、そして最後は49:51で考えようと思います。 まずは潜在的な瑕疵がないかどうかを検証できる力を付けて、後は多くの確立を集める努力をするのではなく、51 つまり過半数(自分が投票すれば過半数になる)が取れる選択をしようと思います。
投稿情報: 沼倉勉 | 2007年5 月25日 (金) 23:00