3月下旬を目安に花散るさとタイプの客室の改装が完了いたします。先に改装が完了している2部屋に加え、それぞれ客室に付けられた部屋名と関連付けられた室礼のお部屋となる予定です。
例によって客室の設計は、若旦那の手帳に描かれたスケッチから始まります。それぞれの客室から見える庭の眺め具合や、日の当たる角度、照明による効果などを考えながら、これまであるお部屋の雰囲気を最大限いかしながら部屋を改装していきます。
私たちの旅館のような木造建築の旅館を改装していくときに、一番気を付けなければいけないことは、まったく新しいものに建て替えてしまって、これまで積み上げてきた風合いを消してしまわないようにするということです。基本的には従来ある柱や建具を生かしながら改装を行なっていきます。
例えばこんなお部屋が出来上がる予定だそうです。
◆土間のある客室…縁側から見える暗い土間。その向こうに見える日の光を新鮮に感じることのできる日本の空間を再現したお部屋。
◆掘りごたつのある客室…堀ごたつに足を入れながら庭の景色を同じ目線で眺めるお部屋。デッキが客室と庭園との空間をつなげていく。
◆折上天井のある客室…「萩大名」「止動方角」という名前の大名をテーマとした客室。折上天井・座敷すだれと豪華さな雰囲気を演出したお部屋。
さてさて、どんなお部屋になるのでしょうか?完成した絵はまだ若旦那の頭の中だけにあります。
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