やっと出来上がりました。イタリア・フィレンツェで行なわれる「あい茶会」で出される漆器のお盆が木曽ちきりやさんから届きました。このお盆は、先端の部分の漆を乾かすときに卵白を塗ることにより、表面に貫入(かんにゅう)というひびを入れる手法を用いた作品です。
表面に銀色の色を入れることにより、そのひびが美しく浮かび上がってきます。このお盆は全部で60枚作られましたが、一枚一枚そのひびの形が違います。どれも違う表情を持つこのお盆には「胎鼓〜TAIKO〜」という名がつけられました。そう思って眺めてみると、胎児のようにも見えてきます。
このお盆がピッティ宮殿の中庭でどんなふうに出されるのかを考えると、とてもワクワクしてきます。その様子を若女将の日記でご紹介できたらと思っています。
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