イタリア・フィレンツェのピッティ宮殿の中庭で文化イベントとして行なわれる「あい茶会」で使用されるお盆の制作を、木曽漆器の「ちきりや」の手塚さんが進めてくれています。
ネオジャパネスクの会長の表さんが描いたお盆のデザインをもとに、木曽漆器の古くからの技法と、漆器だからこそできる技術を駆使して、試行錯誤を繰り返しながら、これまでにないお盆を作ってくれています。
やっとお盆のもととなる型が出来上がってきたというので、先日ちきりやさんにお邪魔をして、見させてもらってきました。両手におさまる心地の良い質感と、漆の持つ鈍い光沢がとても日本らしい雰囲気を出していました。丸い板には、お盆に入れる「かんにゅう(ひび)」の試作が何通りもされており、「漆の塗りの厚さや気温湿度によっても、このひびの入り方が微妙に違うんですよね。」とおっしゃる手塚さんの表情に、プロとしての職人魂を感じました。
あとは時間の問題だそうです。10月8日の航空便には乗せて、イタリアに送るまで何回も重ね塗りして、漆の黒の深みを出します。その後に一枚一枚のお盆にひびを入れ、じっくり乾かす。乾かす時間は1日でも多いほうがいいようです。
さて、どんなネオジャパネスクのお盆が出来上がるのか楽しみですね。
素晴らしいお盆になりましたね。オレンジに輝く市田柿も一層映える様、お菓子がんばります。
投稿情報: ケフィア | 2006年9 月21日 (木) 23:00
このお盆の出来上がりは9月末日です。これからこのお盆に何回も何回も漆が塗り重ねられて深みを増していきます。仕上げにお盆の表面にひびが入り、そこに銀粉が塗り込まれて完成です。きっと素晴らしいお盆ができると思います。このお盆の上に、市田柿が乗ったところを想像しただけでワクワクしてきます。早く完成したものが見たいですね。
投稿情報: 若旦那 | 2006年9 月23日 (土) 23:00