皆様は日本の四季を思うとき、どんなことを思い出されるのでしょうか?
今昼神温泉は、トンボが飛び交いススキが色づきとても美しい季節です。
この季節になると必ず思い出されることがあります。
たいしたことではないのですが、その不思議な感覚が心地よくて忘れられません。
その頃は10時がチェックアウトでした。お客様がいらっしゃらなくなった昼の時間にお掃除をしていて、正面玄関のたたみで雑巾片手に横に・・・・大の字になって寝転がりました。(とても疲れていたのです)
これがまた気持ちが良いのです。玄関から能舞台にぬける風、やわらかな日差し、をれらを全身で心地よく感じていたら、おにやんま(トンボ)がスーッと舞い込んできました。
トンボの動きを旅館の景色ごしに見ていたら、時間が止まり、過去でも未来でもない、無 とでもいうのでしょうか、そんな空間に吸い込まれたようになりました。
時間の感覚がなく、ただただ心が温かく、やさしくて、静かな空間、歓迎されている、包まれている、とても安心していた満たされる感覚です。トンボが何かを運んできてくれた。まだまだ旅館での仕事や娘ということがつらく、重く感じている頃でしたので、涙がやさしくほほをつたったこともまた、心が軽くなりました。
トンボをみるとそのことが思い出され、励まされます。私にとって石苔亭いしだの景色もセットでインプットされているのです。今の私に大きなヒントを与えてくれる経験です。
お客様に思いを寄せるとき、あるいは客様に願う石苔亭いしだでの過ごされ方はこのときの感じです。
時間を忘れ、木々や動物、周りの物すべてに愛され包まれているような安心した安らぎを感じて頂きたい。頑張っている自分をほめてあげ、今の自分が好きになれる、満たされたやさしい時間をすごして頂きたい。
石苔亭いしだはそんな時間のすごし方を運んでくれる風を持っているのです。石苔亭いしだにこられたお客様にそんな願いを込めております。
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