昨日、新入社員の和(やわらぎ=仲居)の検定試験が行なわれました。空の皿を使ってお客様にお食事を提供するところの試験ですが、お客様役の若旦那やグループ長からは、予期せぬ質問や要望が次々と出されます。その時の対応も試験の評価の一部となります。
若旦那の厳しい目つきがあってのことか、普通ならば言える言葉も頭が白くなってしまって言えない場面や、お酒の銘柄や特長についての質問に十分答えることができず沈黙が流れる場面など、いつもの和気藹々とした雰囲気とは打って変わって、かなり緊迫した空気が試験場の会席場に張り詰めていました。
評価は、全品お食事が提供された後、その場ですぐ行なわれます。かなり厳しい評価をされて泣き出してしまうスタッフや、もっとできると思っていたことができなかったことに落ち込むスタッフなど表情は様々でした。
若旦那がどの新入社員にも言ったことは、相手との呼吸やリズムを合わせて話すということです。ゆっくりな話し方の方にはその話より少し速く、早い班仕方のお客様には少しゆっくり目に話すことがポイントだと言っていました。会話の中にも抑揚をつけて、ひとつの言葉の中のリズムやバランスを大切するようにとも言っていました。
夜のミーティングで若旦那が落ち込んでいるスタッフにこんな話をしました。
「自分が「もうできるようになった」と思ってしまうところで成長は終わってしまう。今日の検定で自分のこういうところが未熟だったとか、できなかったということがわかったら、それができるようにがんばることができる。一番不幸なことは何も目標がなく、ただ日々を過ごしている事だ。」
新入社員の新たな目標ができたと思います。
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