NACS(長野県顧客満足度調査委員会)主催の「五感で愉しむ旅館空間」の企画もいよいよ最終週を向かえました。今週は白馬の五龍館さんからの提案でした。
同じ長野県の中でも私たちの旅館のある南信州と五龍館のある北方面とでは、地上から眺める山々の表情や風の柔らかさも違います。今日、訪れた白馬は北アルプスの裾野に広がる緑の草原が続く気持ちのいいところで、どこか異国の雰囲気のする別世界でした。
五龍館さんでは、今回の企画のために、地元の水彩画作家の先生をお招きしての「絵てがみ講習会」が開催されていました。ロビーから見える目の前のスキーゲレンデや山々の風景を、小さな手紙の白い部分に書き込んでいきます。水彩絵の具の淡く優しい色が、下書きされたデッサンの上に乗ると、鮮やかな絵てがみが完成します。
真空管アンプから流れる心地のいい音を聞きながら、こうして無心になって絵や手紙を書くことの「時間の贅沢さ」が、なにかとても幸せな時間のように思えるのは私だけでしょうか。五龍館さんからの素晴らしい旅館での時間の提案だったように思います。
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