本日で「五感で愉しむ空間」のお部屋の一般公開は終わります。最後に今回、「風」をテーマにしたガラスの器をご提供いただきましたガラス作家の渡邊俊介さんのご紹介をいたします。
渡邊さんは茅野市在住のガラス工芸作家さんです。千葉県にある工場で和食器などの制作に携わった後、広島への転職を経て、故郷である信州の安曇野アートヒルズで活動をされました。現在は独立して、ご自身の工房で制作を続けいらっしゃいます。
通常ですと、ガラスの中に色が入った作品が多いそうですが、今回は「風」がテーマということで、あえてガラスの中に気泡のみを入れたシンプルな作品に仕上げてくださいました。気泡の流れが「風」のうつろいや薫りを想像させます。唐木さんの花が入ると、またその雰囲気は大きく変わり、お部屋に爽やかな風を招きいれてくれるようでした。
今回の企画で多くのことを学ぶことができたように思います。こんなにも素晴らしいアーティストの方々が、長野県にたくさんいて、そういった方々と知り合えたこと、お部屋というのはインドアな閉ざされた空間ではなく、外の空間とつながることによって、より素晴らしい空間となること、自然の風をお部屋に取り込むことによってこんなにも気持ちのいい空間が実現できること・・・。多くのお客様からのアンケート結果が、「この部屋に泊まりたい」という項目に○をいただいたのも、きっとそんな心地よさが伝わった結果だからだと思います。
一般公開されたこのお部屋は、明日から窓が入って、宿泊できるお部屋としてお客様をお招きするようになります。多くのお客様からのお声をいただきながら、またいろんなチャレンジをしていくことができたらと思っています。
ご来館いただいた皆様、応援をしていただいた皆様、有難うございました。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。