「五感で愉しむ空間」でご参画いただいているアーティストの皆様をご紹介しております。今日は山野草作家の唐木さちさんです。
唐木さんは、長野県の伊那市在住の信州の山野草を活けられる山野草作家です。、花人 川瀬敏郎氏に師事され、流派にとらわれない、花が自然に生を受けているその命の輝きを、そのまま小さな花器に封じ込めたような見事な活花をなさいます。
本日、イベントも折り返し地点ということで、花の交換にわざわざご来館いただきました。大山蓮華の花びらがずいぶんと茶色く変色していたのですが、唐木さんが枯れた蓮華の花びらを少し残しながら手を加えていくと、その朽ちた花もなんとも味わいが出てきて、これまでの生き生きとしていた花とはまた違った魅力をかもし出していました。
「これから咲く花、今咲いている花、そして朽ちた花。ひとつの活花の中に、それぞれの花を入れ込むんで、時のうつろいを表現することによって、一層、花の輝きに深みが増します。」
と、教えてくださいました。
何もない客室が、唐木さんの花が入ることによって、とたんに落ち着きを取り戻し、優しい表情になります。山野草の花の魅力を最大限にまで引き出してくれる、本当に凄い方だなと今日あらためて感じました。
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