今回で3回目となります地元の高校生との和太鼓の練習。
若旦那はお昼も食べず、仕事もそこそこに旅館を飛び出していきました。高校の文化祭まであと4〜5回しか練習ができないということで、1回1回の練習がかなり大事になってきているようです。
帰ってきてからの若旦那の話によりますと、文化祭までに間に合うか間に合わないかギリギリだそうです。今日の練習では、相手の音を聞きながら練習を行なったそうで、まだ全員の音がひとつになるところまではいっていないようです。一番は、生徒さん達のやる気にかかっています。
昨日のフィギュアスケートの荒川選手にしても、ボクシングの亀田選手にしても、いい結果を出そうとすれば、必ずその前には困難の壁が立ちふさがります。「楽しいだけ」「面白いだけ」でとは、世界がまったく違います。
若旦那が旅館の仕事だけでも手一杯なのに、あえて太鼓の講師をこうして引き受けているのは、決して、生徒さん達の文化祭の楽しい想い出を作ってあげたいからではなく、一つの目標を達成したときの充実感を伝えたいからだと私は思います。
高校生の太鼓もこれから後半戦になるにしたがって、「楽しい」世界から「厳しい」世界へと若旦那はだんだんと移行させていくと思います。戸塚ヨットスクールのように、それを体罰をもって乗りこえさせなければならないほど、今の子ども達は、自分自身を輝かせたいという気持ちを捨ててしまってはいないと信じています。
人間は生まれながらにして堕落してく方向へ進んでしまう生き物だとは思いません。きっとそれを高校の生徒さんが照明してくれるのではないかなと、心の奥で期待をしています。
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