お正月など日本人が昔から大切にしてきた行事や慣わしには、それぞれ意味が込められたものが数多くあります。私も知らないことが多くありましたので、お正月のこの時期に調べてみました。
正月(しょうがつ)…「正」には「あらためる、きちんとする」という意味があります。お正月とは「魂が若返り新しくなる月」「1年の初めの月」という意味があるそうです。
門松(かどまつ)…松は「神を待つ」との意味を含んでおり、竹、梅とともに長寿の象徴とされています。年神さまは門松を目印に来臨するといわれており松や竹などの常緑樹を飾ることが多いそうです。
注連飾り(しめかざり)…神聖な場所や神を迎える印として注連縄(しめなわ)を張ることを指します。(注連縄 → 神様が「占める」場所の縄のこと)正月のものは新わらで編みます。
元日と元旦…「元日」は年と月と日の3つの始まり、つまり「1月1日」を表わしており、「元旦」は1年の初めの旦(あさ)のことで「1月1日の朝」のことを指します。意外とこの違いが分からない場合が多いですね。
お年玉(おとしだま)・・お年玉の始まりは神前に供えた丸餅で、新しい年の神様の魂のこもったお餅を下げて人々に配ったものを「年玉(としだま)」と呼んでいたそうです。江戸時代に入って、お餅の代わりに金銭を与えたことが、今のお年玉になったと言われています。
松の内(まつのうち)・・正月の1月1日(元旦)から1月7日までの1週間のことをいいます。この日に注連飾り(しめかざり)や門松を取り除きます。
こうして調べてみますと、一つ一つに大切な意味が込めれていることが分かります。そして、意味のあるものだからこそ残ってきたのだなあということにも気づかされます。
今晩の宴は塩原さんがお正月にふさわしい白装束をまとい能舞台で「順(ずん)の舞」を舞ってくださいました。とても荘厳で神聖な空気がロビー一杯に漂いました。
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