「和気生百福」(和気は百福を生ず)と詠みます。
これは私の母が旅館を始めた当時に石苔亭いしだへ来た軸だと聞いています。
比叡山 瑞応院 山田能裕師の作品です。
六条院(大広間)の入り口に掛けさせていただいております。
〜和を保つには、お互いが『我』を抑え、忍耐強くなければならない。慈しみの心で相手を励まし、生活かしてあげなければならない。叡智を出し合い助け合ってこそ和を保つことが出来ます。〜その和気があれば、お互いの力が2倍にも3倍にも高まります。〜
このような志を記してくださっている軸です。
とても共感でき、ありがたく心に刻まれています。
私は自分が光ることよりも、相手を輝かせることが備わった人格の落ち主でありたいと願っています。
その自分を見出す為に、女将という仕事が私に与えられたことはとても感謝するべきことです。
まだまだ未熟ではありますが、日々成長しているかな・・・と考え方が変わってきた自分に気づくことが増えてまいりました。
「忍耐」というものはなかなか難しいが、昔とちがい「志」ある中での忍耐は、自分の心の幅の広がり、限りない成長を予感させてくれるものとなってきています。
私達の人格の成長が石苔亭いしだの発展の為の重要な鍵です。どうぞ今後とも皆様のご指導を心よりお願い申し上げます。