本日の宴は和太鼓の塩原 良さんでした。
塩原さんはお一人でいくつもの太鼓を打ち分けます。特に圧巻は最後に打つ大太鼓です。太いばちで力いっぱい打ち抜かれる太鼓の響きは、聞いている私達の体を貫いていくようです。
6尺もある桶胴太鼓は、大人が4人で持ってやっと持ち上がるほどの大きな太鼓です。
ところが、今日の太鼓搬入の際にはその大きな桶胴太鼓が見当たりませんでした。その代わり出てきたのがうちわ太鼓が大きくなったような「月鼓(げっこ)」と呼ばれる太鼓でした。
牛の皮でできた大きくてそして薄い太鼓は、これまでに見たことのない和太鼓の形で、その名のとおり大きな満月を眺めているような感じでした。現在県内では、塩原さんが使っている「月鼓」が唯一のものだそうです。
ホームページの中継画面は、正面からしか撮影ができないため、本日の宴の中継をご覧になられた方は、塩原さんがいつもの大太鼓を打っているように見えたかもしれませんが、横から見ると下の写真のようになっていました。
薄いとはいえその音たるやこれまでの桶胴太鼓に決して負けるものではなく、力強い音が館内に響き渡りました。これから打ち込んでいくと、もっともっと奥深い音を響かせることができるようになるそうです。
日々深まっていく「月鼓」の音を楽しみにしたいと思います。
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