今日かつて政治家を志し、選挙に出馬した方とお話する機会がありました。
お話を伺いながら、政治家になるにはどれだけの勇気と信念がないとダメかということと、勇気や信念だけではどうすることもできないことがるのだということを知りました。
今日お話を伺った方は、まわりの方々から推されて無所属で出馬してあと150票という僅差で落選した方でした。初めての選挙で選挙の戦い方もわからない中、ただただ自分の思いを語ることだけで選挙活動をなさった方です。
圧倒的な支持者がいる選挙区で立候補するということは、なれない選挙活動を毎日行うこととは別に、いつ刺されるかわからない恐怖や、いたずら電話や中傷する内容の手紙などのいやがらせとの闘いだったと聞きました。
引かなければ取引をやめるといったプレッシャーをかけてくる業者や、法外な取材料で記事にしてやると言い寄ってくる記者や、○○万円で○票買わないかといった話を持ちかけてくる愚劣な人たちとの闘いでもあったとも聞きました。
今、日本では純粋な精神だけでは政治家になれない仕組みがあるのではないかと・・・・。何かとても寂しい気持ちでお話を聞いていました。
その落選された方は言っていました。
「私は、初めての選挙だったから選挙を戦うということがどういうことか分からなかった。でも、知っていたとしても同じ戦い方をしていたと思う。それは自分の人生に汚点を残したくないから。後で選挙に出なければよかったと悔いを残したくないから。」
こういう人が私たちの国の政治家になってほしかったなと思いました。
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