一泊二日という考え方

国内旅行を3日間しようと思うと、私は必ず2箇所の旅館に泊まります。

海外旅行でリゾートホテルに泊まるときには、1箇所で2泊3日を楽しみます。

日本はインバウンドのお客様を迎えようということで、今、海外への誘客活動を積極的に行っています。

しかし、いくら誘客を行って海外からのお客様をお迎えしたとしても、日本旅館特有の「一泊二日」という固定観念を崩していかないかぎりは、海外のお客様からクレームをいただくか、二度と来ていただけないという結果になるのは目に見えています。

私たちの国は、他国にない独特の文化を持ち、四つの季節によってそれぞれ味わいの違う自然を味わえるという魅力を持ちながら、いまだに海外のお客様がツアーや買い物などに偏っているのは、私たち旅館側の努力が足りないからだとつくづく思います。

お客様にとってなにが心地いいのか、どんな空間や時間が快適なのかを、真剣に考えなければいけない時代がもう来ているように思います。