オリジナル手ぬぐい完成に向けて

以前、デザイナーの駒井さんにお願いをして手ぬぐいのデザインを描いていただいたというお話をいたしました。

実はその後、重大な問題が発生していました。そのデザインの細かさゆえに、その形を忠実に染め上げることのできる染めの職人さんが見つからなかったのです。

手ぬぐいは、デザインを忠実に型におこす「型紙」の職人さんと、何色にも分けられている色を綺麗に染める「染め」の職人さんの腕がなければ出来上がりません。

すでに国内にいる型紙職人さんの数が数人しかいないことや、例え型紙ができたとしても、幾重にも折り重なったり、複雑に入り組んでいる形や色を「注染」という手法で染めていくやり方は並大抵の技術ではないそうです。

国内の何人もの職人さんにあたってみたのですが、返ってくる答えは「このデザインは今までやったことがないからダメだね。」「染めじゃなくてプリントならできるけどね。」といった答えばかりでした。

そんな中、浜松の職人さんが「どこもできないっていうなら、うちでやってみようじゃないか。」と手を上げてくれたのです。今日は、朝から若旦那と駒井さんがその職人さんの工場へ行って打ち合わせを行っています。

駒井さんの繊細なデザインと染め職人の技が一緒になって、最高の手ぬぐいが出来上がるのを今からとても楽しみにしています。