1月8日14時29分。おばあちゃんが死にました。
病院のベッドで癌と闘いながら、最後まで弱音をはかずに一生懸命がんばった立派なおばあちゃんでした。
今年の初め病院へお見舞いに行ったとき、「腰が痛いな。」と言いながらも、
「正しいことをしていれば間違いない。よく旅館に戻ってきてくれた。みんなで力をあわせて幸せにならないといけないよ。」
と、何度も何度も私の手を強く握りかえしながら話してくれたおばあちゃんでした。
何年ぶりかに親戚一同が集まった通夜・告別式・・・。おばあちゃんの思い出話で時間があっという間に過ぎていきました。おばあちゃんは自分の思っていることをはっきり言う女性だったとか、おばあちゃんがやっていた食堂は説教されるから怖かったとか、口をついて出てくる話はおばあちゃんの女傑ぶりばかりでした。でもどれだけおばあちゃんの言葉に勇気付けられ、生きる姿に背中を押されていたかが、集まってくれた大勢の人たちの寂しげな表情から感じることができました。
「生き抜く」とは、自分の命の灯が消えても、なおみんなの心に生き続ける私のおばあちゃんのような生き方のことをいうのだなと思います。
そして私がおばあちゃんのことをいつまでもいつまでも忘れないでいることが、なによりおばあちゃんがこの世に生きていたことの証になると思いました。
私もおばあちゃんのような生き方をしたいと強く思いました。
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