本日は行われました下伊那の宴の舞台は、前回に続いて飯田市の無形文化財に指定されております、今田人形の皆様でした。
演目はおめでたい席などで披露される「寿式三番そう」と「伊達娘恋緋鹿子〜だてむすめこいのひがのこ〜」でした。「伊達娘〜」は通称「八百屋お七」「火の見」などの名前でも呼ばれています。
恋人に逢いたいあまりに、つい火をつけて、火あぶりの刑になった八百屋お七の話から作られた物語です。
櫓に登るため、お七の衣装が早変わりで緋の襦袢になり、一心に登っていくさまは、恋しい男のために人燃えるお七の心情を表しているようでした。
お七が髪を振り乱して、火の見櫓に登る場面は、人形遣いの姿が見えないため、人形が一人で櫓を登るように見えます。これはケレン遣いといって、古くから伝わる人形独特の遣い方だそうです。
今日出演された座の中には、高校生の遣い手の方もいらっしゃいました。代々受け継がれてきた伝統文化の重みと、これからもそれらの芸能を受け継いでいことする若い力に嬉しさを覚えると共に、なんだか勇気をもらったような気がしました。
次回は12月25日 加藤木朗さん率います「和力」の方々の舞台です。どうぞご覧になってくださいませ。お待ちしております。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。