人間の「五感」というものがあります。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚です。比較的、旅館というところは「視覚」と「味覚」については敏感です。お料理については研究を重ねて、旬のもの・創作したものなど、手を変え品を変え試行錯誤の毎日です。見た感じの印象も大切です。お花が綺麗に飾られているか、施設は傷んでいないか、机や椅子が曲がっていないか・・・・。
しかし、お客様が旅館での空間を楽しんでいただくのには、残された3つの感覚も、味覚・視覚同様、大変重要となっていることも事実です。
現在、お客様をチェックインでお迎えしております「音」は、有線放送から流れている琴の音色です。しかし、デジタル処理されたこの音は、空間に容易に溶け込んだかのように思われますが、どこかで人間の体にフラストレーションをためてしまうというお話を、以前、専門家の方にお聞きしました。そこで、今日から有線放送の音を流すことを止め、ロビーの中庭に水場を作り、その流れ落ちる自然の音をBGMとすることにしました。
若干の微調整は今後必要となってはきますが、積極的にお客様が安らげるような音空間創りに、今後も石苔亭いしだは挑戦していきます。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。