今週、6月10日〜16日まで石苔亭いしだの客室を一般公開いたします。
テーマは「風を感じる客室空間」です。一般的に一間の客室は「狭い」とか「暗い」というイメージがあります。しかし、その狭くて暗い部屋が、実はとても日本らしくて落ち着く間取りではないだろうかという発想のもと、なにもない部屋に風だけを招き入れたらどうなるのかと、作ってみたのが今回一般公開する部屋です。
今日は床の間の土壁を塗る作業が完了して、その壁に扇風機で風を当てて、壁に「ひび」を出しました。若旦那のどうしても壁に「ひび」を入れたいという一声で、左官屋さんはこれまでやったことのない仕事をすることになってしまいました。
「きれいに塗るのは得意なんだけどな。ひび入れてくれってのは初めてだな。」
それもどこに入るかわからないひびを、コントロールしてくれというのです。言うのは簡単ですがなかなかそれを実現させるのは難しいものです。しかし、職人さんは「面白い」といって、この土壁にチャレンジしてくれています。風に当たって少しずつ壁にひびが入り始めました。どんな出来上がりになるのでしょうか?
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